1936年、コペンハーゲン郊外コンゲンス・リュンビューで誕生した〈Lyngby Porcelain〉は、“Form Follows Function” を体現する端正なフォルムで北欧デザイン史に名を刻みました。1969年に幕を閉じながらも2012年に復活し、象徴的な縦リブをまとう〈Lyngby Vase〉は磁器に加えクリアガラス版でも静かな存在感を放ちます。ガラスモデルは熟練職人が一点ずつマウスブローで成形し、均整の取れたリブが光と影、透過と反射を巧みに操って季節の花や枝物を際立たせます。透明な器は水面や茎の色まで映し込み、置く場所の光環境までもデザインへ取り込みます。サイズやカラーを重ねればテーブルやシェルフにリズムが生まれ、ドライフラワーやオブジェを挿しても映える懐の深さが魅力。住宅はもちろんホテルやショップディスプレイにも自然に溶け込み、クラシックとモダンを橋渡しするタイムレスなベースは世代を超えて愛用されています。
Spec
ブランド |
Lyngby Porcelain(リュンビューポーセリン) |
サイズ |
φ70×H150mm |
材質 |
吹きガラス |
生産国 |
デンマーク |
Brand
<Lyngby Porcelæn>はコペンハーゲンの北にあるコンゲンス・リュンビューで1936年に磁器メーカーとして設立しました。このころ主流だった装飾的な磁器とは対照的に、ドイツのバウハウス運動の影響を強く受け、シンプルさと機能性の思想を取り入れたデザインで多くの人に新鮮な印象を与えました。デンマークデザイン史上でも確立された存在となり、当時のオリジナル品を入手するのは蚤の市でも困難なほどの人気を博しています。しかし1969年には工場が一度閉鎖され、2012年に生産を再開。現在はローゼンダール・デザイングループが運営し、伝統的な職人技と先進的な生産技術により、純粋な機能美のDNAを受け継ぐ製品を世に送り出しています。
Variation